1954-04-19 第19回国会 参議院 厚生委員会 第30号
だから順調に癩撲滅政策というものが進展しておるという数字上の基礎というものは私は疑問じやないかと思いますが、ただそれは、例えば現在でも五千人の癩患者というものは療養所以外にいるわけになりますが、そういう人たちが癩菌を伝染さしておるという事実はどういうように考えられるのですか。
だから順調に癩撲滅政策というものが進展しておるという数字上の基礎というものは私は疑問じやないかと思いますが、ただそれは、例えば現在でも五千人の癩患者というものは療養所以外にいるわけになりますが、そういう人たちが癩菌を伝染さしておるという事実はどういうように考えられるのですか。
財団法人癩予防協会と申しますのは、昭和六年に、当時の内務大臣の許可がありましてできたものでございますが、これは昭和四、五年頃から内務大臣安達謙蔵氏、澁沢栄一子爵等七百二十一名の有志のかたがたが御相談になりまして、我が国の癩撲滅のために一つの協会を作るということに計画せられておつたところに、昭和五年十一月に、皇太后陛下が時に思召しを以て金十万円の御下賜がございました。